ケータイ小説 野いちご

ツギハギの恋

第2章
オチル

午後からの授業はひなたが気になって仕方なかった。

電話が使えるくらいだ。
ひなたはあたしが思っているより賢い。


早く帰ろう……
あっちゃんがチラ見してくんのもユリが絡んでくるのもウザイし。

マジ早く帰ろ……。



帰りのホームルームが終わるとあたしは早々、席を立った。


「あれ、ミリ帰んの?」

「ごめんレミ。先、帰るわ」


あっちゃんが近寄ってきたので避けるように教室から出た。

もう朝のあれで終わりだ。

追って来られてもお前と話すことは何もねー。



あたしは足早に校舎を後に校門まで向かった。



「ミリちゃーん!お帰りー」


って……オイ!


マジかよ!


校門にチョンマゲ頭のセットアップジャージを着た男がこっちにおもくそ手を振っている。

あのボケ何でだよ!


あたしは開いた口が塞がらなかった。

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