彼女の別の顔を知ってから数日後。
少し遅目の秋祭りに来ていた。
提灯の明かりが、祭独特の雰囲気を醸し出し、笛の音色に聴き入る僕は、一人また妄想を始めた。
近くの神社の境内に腰を下ろし空を見上げると、月がとてもきれいだった。
白狐でもいいから、そろそろ僕を騙しに来てくれないか。
すると、木陰から現れたのはあの横顔だ。
彼女は僕に気が付くと、にっこり微笑み走りだした。
神社の裏から続く、深く暗い森の中へ。
すると小さな湖に出た。
彼女はためらいもせず、服を脱ぎ出した。
再び目の当たりにした裸体は、この上なく美しかった。
そして冷たい湖に入っていった。
僕はもう彼女を抱きたい気持ちを抑え切れず、服を脱ぎ、湖に入った。
彼女を抱きしめキスをし、乳房を揉み上げ彼女脚に僕の脚を絡め、指で陰部を攻めた。
月の光に彼女の体は白く、乳首はピンクに煌めいていた。
僕は久しぶりに、彼女の中に入った。
いぃ、締まる。彼女の中は温かかった。出し入れするのがもったいない位。
気持ちいい…。彼女は体内に生き物でも飼っているのではなかろうか?
抱き合っていると、水の冷たさなど、気になるどころか、かえって心地いい。
Sexの絶頂を迎えながら、このまま二人、湖底に沈んでしまおうか。
僕は彼女の首を絞め始めた。
うっ、ぐっ、ゲホッゲホッ。彼女が咳込まなかったら、そのまま僕は彼女を殺してしまったかもしれない。
慌てて手を緩めた僕は、湖畔の森にあるコテージへ、彼女をいざなった。
この摩訶不思議な、彼女と僕を取り巻く出会いは、運命なのだろうか?
寒い…、早く部屋で温まり、彼女の身体をもう少しだけ、僕の自由にしたい。
僕らは手を繋いで歩き始めた。