「ぶえっくしゅんッ!!!」







鼻をすすりながら、靴箱の中へ手を伸ばす。自分の靴を代わりに入れて、ふたを閉めた。
すると、後ろからポンッと誰かが肩をたたいた。










「おっはよ〜ッ!!」







「おー、おはよう〜」








鼻を真っ赤にして、耳あてとマフラー、手袋という冬の三種の神器を装備した依子が後ろにいた。







隣に並ぶと、依子も自分の上靴を取り出し、私はそれが終わるまでボーッと突っ立っていた。