「死ねよ、バーカ」

毎日のように浴びせられる言葉。

クラス中が、私の敵だった。

親友と呼べる存在も、いつの間にか消えていた。

いつもいつも怯えて過ごしていた。

―松本 美羽―

小学校五年生。

イジメを受けている。

「うーわここだけサムっ!!」

「こいつがいるからだろ」

こぼれおちそうになる涙を、かみしめてこらえた。

―私、何か悪いことしたかなぁ?

―止めて、苦しい

―死にたい

そう思うのが毎日だった。

苦しかったし、辛かった。

泣くのが怖かった。

「大丈夫?」

親友のまどかさえも

いつの間にか拒絶していた。

―――――近寄らないで

そう思うほど、他人を拒絶していた。

信じれるのは自分だけ。

友達なんて上辺だけ。

手のひらを返されるなら、一生

孤独のまま生きていたい・・・。

ある休み時間。

一人立っていると、けられて倒れた。

「あーいたんだ!!」

「きゃははははははっ!!
鈴音ヒドー!!」

「・・・・・・・・っ」

耐えきれない。

先生に相談しても、何も変わってない。

「お前に存在理由なんてないんだよ!!」

そう言われるのを聞いているだけだった。

黙って暗黙を作りだした。