僕は何一つ気付いていなかった。『永遠』は言葉だけで存在しないものだと。
歪みが入りまるで崩れ落ちる悲劇が待つこと…
そんな悲しい輪廻を打ち破るような恋に巡り合い、本当の『永遠』を手に入れたかっただけ。
なのに…跡形もなく崩れ去った。最愛の恋人との別れが全てを粉々に打ち砕かれ生きる意味を失う瞬間だったから。

最愛の恋人とは同棲していた。『離れたくない』『ずっと一緒にいたい』そんな気持ちが押さえ切れず二人だけの生活を送った。
だけど私には病が身体を蝕んでいた。『自律神経失調症』という病で、うつ病に似てなる比の精神病であった。
 愛しているのに。傍にいたいのに。なぜか『裏切り』があるのではと疑って夜も眠れない。財布をあさられたりしていないか、非常に不安で、壊れそうで自殺したい、そんな思いに押し潰されそうであった。