僕は何一つ気付いていなかった。『永遠』は言葉だけで存在しないものだと。
歪みが入りまるで崩れ落ちる悲劇が待つこと…
そんな悲しい輪廻を打ち破るような恋に巡り合い、本当の『永遠』を手に入れたかっただけ。
なのに…跡形もなく崩れ去った。最愛の恋人との別れが全てを粉々に打ち砕かれ生きる意味を失う瞬間だったから。

最愛の恋人とは同棲していた。『離れたくない』『ずっと一緒にいたい』そんな気持ちが押さえ切れず二人だけの生活を送った。
幸せだと思ってた。これから始まる惨劇の幕開けが迫っていることも知らずに…
無邪気な寝顔を見ているとそんなことがこれから起こるとは想像もできない。
私も静かに瞼を閉じた…