携帯の電話帳を開き、どれにしようかと選ぶ。

「……こいつにするか…」

学校帰り、三神グループのホテルに寄り、適当に遊べる女を呼び出した。


フロントでキーを受け取り、部屋で待つ。
この悶々とするどうしようもない気持ちを誰かにぶつけたかった。


しばらく待っていると、コンコンッと扉がノックされた。誰か聞かなくても分かる。
確認しないまま開けると、スタイルの良い妖艶な美女が入ってきた。


「やっほ〜銀次♪久しぶりじゃない!」

これからオトナの営みが始まるとは思えないほどの明るい口調だ。


「沙織…久しぶりだな」