それから一月の月日が流れた。 私は、相変わらず公坊様のご寵愛を受けている。 もちろん、公坊様のお勤めとして、他の側室方にもたまにお渡りになる。 その時は胸が締め付けられるように苦しいけど、またきっと公坊様にお渡り頂けると思い、堪えてきた。 公坊様はご正室として御台様を大切にされ、たまにお渡りしている。 もちろん、御台様のお体のことを考え、夫婦の交わりはなされていない。 そして、今日も上様のお渡りがある…。