クリスマスの前の1週間というものは、時が経つのが異様に遅い。


もちろん、時が進む早さなんて日替わりではないけれど、明らかに体感速度が違うのだ。


私達はお互い、約20年もの月日をかけて経験してきたはずなのに、全くその経験は生かされなかった。

『待ちどおしい』

ってよく出来た言葉だよなぁ、とつくづく思う。


本当に、長かった。
遠かった。
待ち侘びた。


首がキリンみたいに長くなるんじゃないか?ってくらい。


もし、本当に待ち遠しさで首が伸びるならば、世界一首の長い女として、ギネスブックに載っていたと思う。


よかった、例えで。


彼女がろくろ首だなんて、いくら何でもシオがかわいそうでしょう?