「明日からは、寝坊しないで自分で起きる!」

そう心に誓った私は、ケータイのアラームが鳴り出すと同時に飛び起き、アラームを即解除した。
今日は、晶の面倒にはならない。

布団を畳んで深呼吸を1つすると、私は着替え始めた。
昨日と同じようにジーンズにTシャツ、髪はお団子。
だけど、昨日みたいに焼けるのはイヤだから、長袖のシャツを羽織って、首にはタオルを巻いた。

よしっ、今日は焼かせない!
すでに窓から顔を覗かせつつある太陽を私は睨みつけると、宣戦布告した。

「今日は絶対負けないからっ!」

鼻息荒く私は部屋を飛び出し、玄関から外へ出た。

太陽に晒されていない空気はヒンヤリとしていて気持ちよく、私は胸一杯に空気を吸い込んだ。
昨日、できなかったからね。

草についた朝露が太陽に照らされ、水晶みたいに光っていた。

「あらぁ?みゅうちゃんかい?今日は、早いねぇ。」

玄関から続く庭を散歩していると、突然、声をかけられる。驚いて振り返ると、おばあちゃんが窓から顔を出していた。
ここ、おばあちゃんの部屋だったんだ。