片付けが終わって、橘くんの向かい側のソファに腰かけた。 「なー、マンガとかねぇの?」 「あー。そこの棚にあるけど?」 「ここ?」 と、橘くんが手をかけたのはあの引き出し。 「あ、そこじゃなくて!!1段下………」 今まさに、時既に遅し状態。 橘くんはあの引き出しを開けてしまっていた。 「あ、あの……何ていうか……」 今、かなり焦ってる。 だって……橘くんは何も言ってくれないし、黙って引き出しを閉めただけだし。