次の日も学校に着くと
私をみるなり唯が話しかけてきた

「おはよっ♪てか昨日下校するとき綾芽いなくて探したんだからね〜」

昨日は彼にあえるんじゃないかとそんな気がして屋上に向かった
そればかり考えていて唯にも声をかけるのを
忘れてしまっていた



「あっ…ごめん」
私は笑って誤魔化した


「少し待ってたんだけど私も仕事入ってたから帰っちゃったんだけど…何してたの〜?」


「担任に呼び出しくらっちゃって…」

とっさに嘘をついてしまった


説明するのがめんどくさいと言うのもあった


唯を信じていないとかそう言う訳ではなくて
実際学校での友達と呼べる人間は唯しかいない
だから信頼はしている


だけど私は日頃からあまり人に自分の事を話さない
自分の事をぺらぺら話すのはあまり好きではない


その点唯はあまり深くは追及してこない
私が話さないことには
触れてこない


私に興味がないとかそう言う感じではなく
彼女なりの気遣いなんじゃないかと思う


それが私にとっては居心地がよく
一緒にいても疲れない