[着信ヤス]

「。。。あっ」

画面に出る名前にドキドキした。

私は慌てて席を外し店の外に出た。

「。。。ふぅ」

呼吸を整える。。

「はい。。もしもし」

冷静ぶって電話にでた。
「おっ実花?今何してる〜?」

「あっ、今は綾ちゃんと仕事の女の子と三人で飲んでるんだ。。」

「マジ〜♪その子かわいいの?」

「えっ、うん。。」

「じゃあ今からこの前の友達と一緒に顔出していい?♪」

「あっうんいいよ!」

会いたいって思ったから。

綾ちゃんにも理恵さんにも聞いてないのに返事しちゃった。

私はヤスに店の場所を教えると電話を切り店に戻った。

「実花〜あんたどこ行ってたの?」

席に戻るとすぐに綾ちゃんに問い詰められた

「いや、電話!」

「ふ〜んヤスかぁ♪」

綾ちゃんがニヤニヤ笑う。

「うん。今から来るって言うんだけど。。」

私は申し訳なさそうに言った。

「はぁ?あんた呼んだの?」

「うん。。ごめん」

「えっ?誰か来るの?」

理恵さんが聞いた。

「うんごめん。男友達来てもいいかなぁ?」

「えっ、男?♪それなら全然いいよ♪」

理恵さんのテンションが上がる。

「綾ちゃんごめんね?」

もう一度謝る。

「いや別にいいんだけどさ!ただ本当に恋してんだなぁ〜って♪」

綾ちゃんが私の顔を見て笑った。