携帯の充電器を持って、あたしがキラの待つ自宅へ帰ったとき、キラは疲れ切って眠っていた。

キラの寝顔……さっきのソラと同じだ。

あたしはソラにしているのか、キラにしているのか、よく分からない気持ちで、

キラにそっとタオルケットを掛けてあげた。


「う……ん」

キラが寝返りをうつ。

その頬には涙のあとがあった。


「ソラ……」


キラは、何度も、何度も、夢の中でソラの名前を呼んでいた。


きっと辛い夢を見ているんだろう。

キラの顔が、苦痛で歪んだ。