キラの様子がおかしいと思ったのは、月曜の昼休みだった。


「はあーーーーーー」

キラはお弁当も食べずに、机に突っ伏して大きなため息をついた。


「今度はどうしたの?」

あたしは、机の上に置いていたお弁当箱を、キラの邪魔にならないように、そっと隅っこに寄せながら尋ねた。

「また何か新たな悩み?」


キラは、顔を上げずに言った。


「…………ないの」

「え?」

「ソラがね、最後まで、してくれないの」


あたしは思わず、口に入っていた卵焼きを飲み込んでしまった。