それからしばらく、あたしたちは4人で園内をまわった。


だけど、

あたしは……


ソラが目の前にいるっていうだけで、息が詰まりそうで。

動物なんてのんびり見ている余裕なんてなかった。



(絶対、忘れない)


さっき、そう言ったソラは、あたしの背中にぽんと優しく手を触れて、

そのままキラを迎えに出た。


先輩も、キラも、そんなソラの仕草に気づかなかったみたいで

助かったけど……。



意識したくないのに、どうしてもソラを意識しちゃう。



それなのに、ソラは平然と、

あたしの目の前で、キラと仲よさげにしているんだから。



……やってらんないよ。