気がつくとポケットの中で 携帯が震えていた 恵梨から電話 「もしもし、どうしたの?」 『どうしたのじゃないよ!何度も電話したのに。どこにいるの?』 恵梨は焦ったような声だった 「ごめん気がつかなかった。今、屋上。」 『どこにもいないから心配したんだから!もうすぐ授業始まるよ?』 聖来君との話に夢中でわからなかったけど もう一時間くらい経っていた 「ごめん!今戻るね!」 そう言って電話をきった