こんにちわ。

第二利根中学校(だいにとねちゅうがっこう)中学2年生
牧山 由紀(まきやま ゆき)しょうしょうおてんば、この物語の主人公。

「・・・由紀、お前どこに向かって話してるんだ??」

「あっ、圭、気にしないで!アタシの心の声だから。」

「何言ってんだ?お前、どっかに頭ぶつけたか??」

「違うって!」

吉野 圭(よしの けい)港山小学校6年生
超がつくほど俺様。いっつもアタシのことを馬鹿にしてくる。
何気に頭がいい・・・。

「お前さあ・・・。今何時だと思う??」

「は、何時って・・・・。」アタシは近くの公園の時計を見る。

時計の針は8時20分を指していた。

「うわッ!うっそ!あと5分で遅刻じゃん!圭、アンタ気づいてたなら言いなさいよ!」

「別に、よくね??」圭はどうでもよさそうにあくびをする。

「よくないわよ!今日、遅刻したら反省文10枚なんだもんッ!」アタシは遅刻常習犯でなのだ。

「いいじゃん、お前の国語能力があがるぞ。」鼻で笑う。

「うるさいっ!とにかく走るよ!!」アタシは圭の手をつかんで走る。
圭の手はまだ小学生並みで手が小さいし、身長もややアタシより低い。
こういうときは、馬鹿にされなくていい。

ぜい、ぜい、ぜい・・・。

「じゃあね、圭!車に気をつけて走りなさいよ??」
圭の小学校は中学校よりちょっと遠い。
過保護なアタシは結構心配なのである・・・。

「へいへい、じゃあ、あと1分がんばって教室まで走れよ??」圭は手を振って走っていった。

「あと・・・。1分??」アタシは学校についている時計をみたらあと1分で25分だった。

「やっばああああ!!!」アタシは急いで教室に上がった。