もうあの女は片付けたし
今日の約束は誰だったっけ。


アユミ?ユウコ?


「慎也!」

よく浮かばないその名前を思い出そうとしてたら
いつのまにかオレは図書室にたどり着いてる。

そしてこの女。

「もー遅いよぉ」

昨日の女とまったく同じセリフ。
てか声も似てるような…。

「わりぃわりぃ」

と軽く笑ってあげると彼女を見つめた。


そしたら俺の首に巻き付けて来るこの女の両腕。

何かを求めるように見つめてくる瞳。