燃え盛る紅蓮の炎。


響き渡る叫び声。


無数につけられた傷跡。



―――こわい。



震える体を抱きしめてくれるのは、優しい腕。


揺れる視界に映る、大好きな笑顔。



―――逃げなさい



…どうして?嫌だよ。


私を、ひとりぼっちにしないで。



―――逃げなさい、ララ



押された背中。


泣きながら振り返る私の瞳に映る、驚愕の表情。



―――ララ!



庇うように覆い被さるその背に、振り下ろされた刃。


崩れ落ちる体。


辺り一面の、真っ赤な―――…





「いやあああぁぁぁっっ!!!」