『…答えましたね、両親の出身地。』


『あぁ。
まぁ、予想通り、といえばそうだがな。』


手元のコーヒーを口に含む。


『私は、姫の力を知りませんでしたが…
やはりすごい人物なんですね。』


『そりゃそうさ。
姫様は俺が認めた女だからな…』


『ゼロ様のお墨付き、といったところですかね。』


モニターに映る映像を見ながら談笑する、
ゼロと【モトヒラ】。


モニターには、
笑い転げる沙弥、
それに驚く金石、
優しく、温かい目で見ている水華と木本。


『やけに楽しそうにしてるじゃないか…姫。』


ゼロは、コーヒーカップを目の前の机に置いた。