あたし兵頭花梨。


16歳の高校一年生。




「かりーん!!英語の宿題忘れた!!」


「忘れたっていうか、翔太の場合『しなかった』でしょ!?」


「なんだよー。わかってんならさ!!な♪」


「もー!!これで最後だからねっ」


あたしは翔太にノートを渡した。


これもいつものこと。




大沼翔太。


あたしの幼なじみでクラスメート。




そんでもって……


あたしの好きな人。