私は真夏の太陽の下で、鉄板からバーベキュー串を紙皿に移した。

「こっち焼けたよー」

声をかけると、後輩の男子たちが、わっと寄ってきた。

まったく、雛の餌付けをしているみたいだ。

私は、今度は、豚肉と切った野菜を鉄板で炒め始めた。

熱い。

そして、暑い。

首に巻いたタオルで、汗をぬぐいながら、フライ返しを両手で操る。

屋台で営業できるかも。