入内から早くも三年が経ち、東宮様は十七歳、私は二十歳になりました。 以前のような狂おしく情熱的な愛情は大分落ち着いて、私は東宮様の比類ないご寵愛にのどかに浸っておりました。 …ただ、世間の皆が案じることは、私を含めどの妃にもまだ御子を授かっていないということです。