ケータイ小説 野いちご

オレンジの空は今も

あなたのいない現実



宏人が・・・



―――死んだ




あたしは、それを受け容れることができなかった。


頭では分かっていた。


確かに宏人は消えた。


あたしの傍からいなくなった。


でもそれが死んだということになるんだろうか。

あたしは宏人の最期を見ていない。


宏人が死ぬなんて、そんなことがあるはずがない。


周囲のどんな慰めも、あたしにとっては無意味だった。


その事実を受け止めることができず、何日も部屋に閉じこもった。






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