『あのさ…』
『ん?』
『昨日も言おうと思ってたんだけど』
『うん、何?』
『何であんたまで一緒にここにいるの?』
てか、なんでわざわざ2人して同じベッドで寝なきゃいけないの!?
私は何食わぬ顔をして横にいる陽生を睨みつける
『はは、なんだよ今更』
眉間に皺を寄せる私に対して、可笑しそうに笑う陽生
…って、笑いごとじゃない!
『大体さ!ベッドはこれ一つだけじゃないでしょ!?すぐ隣にも同じベッドがあるじゃない!
わざわざ2人して一緒のベッドで寝る意味が分からないだけど!?』
そう今は夜
私は今、寝るために寝室のベッドの上で上半身起こした格好でいるんだけど…
だけどそこには、何故か陽生も当たり前かのように隣にいる始末で…
この部屋のベッドルームにはキングサイズのベッドが2つ
隣同士にちゃんと設備されてあって、一人一台ずつ使えるようになっている
それに、壁にはド~ンとハイビジョンのどでかいテレビがかけられていて、まるで映画のスクリーンの用
さすがスイートルームだけのことはある
って、思わず関心しちゃうところだけど今はそんな場合じゃない
ベッドが2つあるのにも関わらず、私がいるベッドの横に何故か陽生もいるって、これってどうなの?