くしゅん!!
私は今日何度目かになるくしゃみをした
ただいまの時刻は朝の9時を回ったところ
私はぴゅーぴゅー吹く木枯らしを体に受けながら、自分のアパートへと向かっていた
寒くて耳は痛いし、鼻はつんとする
この時間なら本当は学校に向かわないと行けない時間
だけど、今はそれどころじゃない!
白い息を吐きながら私は懸命に家路へと急いだ
ガチャガチャ
『ただいま』
急いでドアを開けると私はすぐさま声をかけた
『ブラウン?』
すると私を待ちわびていたかのように、尻尾を振ってブラウンが駆け寄ってくる
私はすぐにブラウンを抱きかかえると、ギュッと抱きしめた
『長いこと一人にしてごめんね』
そう言ってブラウンの感触を腕一杯に確かめて安心すると、部屋の中に入った