「ねえアヤ…」

浮かない顔でランが現れた。

理由は一つしかない。

「麻生くん、どうしてずっと休んでいるんだろう」

ため息といっしょに机に倒れこむ。

「モデルの仕事じゃないの?」

私は空々しく答える。

興味ないっていう顔をしながら。

本当は心配でたまらなかったけれど、そんな顔をすることは許されない。

「だって、もう10日だよ。長すぎる」