立志式の作文は、書き直すことにした。

 最初は、『どうしても無理な人は、このままでも仕方ありません』って先生だって言ってたし、このままでいいいかなって思ってた。

 でも、週末、いつものように護に会いに行かないための口実に、ちょうどよかったのだ。

 決意でも目標でもないんだけど、家族や、幼なじみ、友達への感謝の気持ちを述べて、最後に『これからも、大好きで大切な人たちと時間を共有していきたいです』的なことを書いて、締めくくった。

 護のことは、『護』とは書かず、『幼なじみ』にしておいた。分かる人には、誰のことなのか、すぐにバレちゃうだろうけど。

 でも、この書き方なら、恋ではなく、家族愛のような好き、としか読めないはず。

 うん、これでいい!

 書き終わったら、無性に、護に会いに行きたいような気がした。

 避けてたはずなのに、おかしいな。