翼「待てよー、メイ!」

メイ「ここまでおいでぇ〜」

翼「ハァハァなんでにげるんだょぉ!」

メイ「すきだから」

翼「はぁはぁ・・・・・ほへぇっ?」

少女は少年の口にキスをした。

メイ「あたし翼とずっといっしょにいたい」

翼「僕も好き。いっしょにいたい。じゃあずっと一緒だね」

メイ「〇〇〇〇〇〇・・・・・・・・・・」

"ポッポー"

向こうの線路からくる電車の警笛で少女の声はかき消された。


翼「今なんていったのぉ?」

メイ「にかいもいわないよ〜だ」

翼「なんていったの?」

メイ「いわないよ〜!」

僕は一日中、当時線路以外なにもない、砂漠のような場所で少女を追いかけた。

メイは一年だけこの町にいた。

僕は生まれてからずっとこの町にいる。

今はもう町の女の子と結婚して子供もいる。

最近の話題って言えば、近所の家の牛が子を産んだっていう位のもんだ。
僕は幸せな毎日を送っていた。