久しぶりに、ぐっすり眠った。


隣には、あたしの手を握ったまま、まだ夢の中のあらたがいる。


何の夢をみているんだろう?穏やかに微笑む、寝顔。



あまりにムボウビな寝顔に、ふと悪戯してみたくなったあたし。


「……ッてっ…!!」


「あらた。おはよー。」


あらたの鼻に噛みついて、ぐーぱーぐーぱー、目の前で手を振った。


「おッ前!!全力で噛みつくな!全力で!!」


自分の鼻を押さえながらいう、あらた。



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