その後、水野匠也から預かった800万の債権回収とほぼ同時に昴のリストの5割の債権の回収目処が着いたのは1ヶ月後で、手元に給料として120万円が入った頃には季節が冬に変わっていた

"乾鳴海"が21歳になった年の秋に、功績が認められて水野匠也の名の元、水野会幹部として錚々たるメンツの中の1番下に名を連ねた

「乾、幹部がお付が居ないんじゃ寂しいだろ

誰でもいいからそばに置いとけ、使えるやつ」

「お付ね、、、、時田昴もらってっていいですか?」

「なんで時田なんだ

用心棒をつけろってんだ、あいつじゃ1発殴られたら即のびるぞ

なんの役にも立たねぇ」

「腕っ節は俺に叶う人いないでしょう

昴は、使いようで化けると思いますよ」

和室の料亭で懐石料理を食べながらマンツーマンで水野匠也と飲む