いつもと同じだと思っていた…



「ヤバイっ!!電車に乗り遅れちゃう!!!!」

家から徒歩で20分かかる駅でいつも乗る電車が出発するのが6:42発。

今の時刻は6:20をまわったところだ。

「いってきまぁす!!!」

「朝ごはんはぁ!?」

「間に合わないからいい!!」

「気を付けて行きなさいよぉ」

「はぁい!!」

ダッシュで駅へ向かう。

(陸上部だったらなぁ…。私、剣道部だし…)

それでもギリギリ駅には着いた。

駅には…。

(ホントにギリギリじゃんっ!!)

急いでホームへの階段を降りる…が……

まさかの…だ。

運が悪かった。

階段を降りる途中、踏み外して、一番下まで落ちたのだ。

(うそ…!!こんなことってあり…!?)

(あれ…。なんかおかしい…。なんで皆落ちてる私に気付かないの…??)

そのまま気を失ってしまった。

まさにこの時、タイムスリップしてしまっていたのだ。