ケータイ小説 野いちご

甘く掴んで、わがまま。


流風の本音



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「流風さ、遠距離中の彼女と最近どうなん?」





夜23時。

そろそろスマホの没収時間のため、溜まっていたメッセージを急いで返していたら。
寮の部屋が同じの(ねい)にそう尋ねられ、思わず顔をあげた。


だけど、すぐに視線を画面に落とす。




「言わない」




天草月。

少し人と変わってて、サバサバしてて、甘え方が下手なおれの彼女。


中学2年のときから3年間、付き合ってる。






天草は、おれの掛けた電話はぜんぜん出ない。






「ツキちゃんだっけ?前こっそり写真見たけどめちゃ可愛かったの覚えてるぜ」


「なんで勝手に人のカメラロール覗いてんだよ」




犯罪かよ。

意味わかんないんだけど。




「まあまあ、許せよ」


「月ちゃんとか馴れ馴れしく寧が呼ぶな」




「まあまあ、許せよ」


「うざ……」







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