ケータイ小説 野いちご

甘く掴んで、わがまま。


椛の恋心



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「……芽良(めいら)、ねえ芽良ってば」


「ん、なに?」




「イチゴミルク買ってきて」


「自分のもんは自分で買えや」





はーーーっと異常な長さのため息をついたあと、芽良はわたしを見つめる。





「よく聞け。俺は(もみじ)ちゃんのパシリではない」


「うん、しってるしってる。だから、買ってきて」



「椛ちゃんさ、だいぶ頭おかしいこと言ってるけど自覚してる?」


「ううん」





芽良ってば、ケチやろうだ。


もちろん、パシッてるわけではない。



ただ芽良からもらえるイチゴミルクは、いつもの少しだけ甘く感じるから好きなだけ。





お願い、と芽良の腕をぶんぶん振って懇願する。







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