無言のまましばらく歩いたけど、繋いだ手は離れないまま。



もう家に着いちゃう。そしたらこの手は離れてしまう。



次…繋げる時は来るのかな。



昴くんは、私のことどう思って…「千花」




頭の中でぐるぐる考えていると



いつもより甘い、昴くんの声が響いた。




「……千花は、
いつから俺のこと好きなの?」



「え……と、
小学生とかから、かも…」



「……俺は幼稚園の時から特別だったけど」




ずっと私の方を見ないで、前を向いて呟く昴くん。



でも、昴くんの頬が赤く染まっているのは、見えてしまった。