ケータイ小説 野いちご

魔法の恋の行方・わがままな使い魔(シリーズ2 クラリスとアンバー)


グランビア家・クラリスの部屋 6-7ページ

<魔女の国・グランビア家の館・クラリスの部屋・16時>

クラリスは自分の部屋のベッドに置かれた6番目の卵を眺めていた。
そして母の言った言葉を思い出していた。

「クラリス、あなたの<使い魔>にするためには、
新月から満月まで、この卵を温めなくてはなりません。
あなたと<使い魔>の(きずな)をつくるためには必要な事なのですよ」
この卵は大きい。
しかし、クラリスが一人で持てるくらいの軽さではある。

クラリスは母の言葉を復唱した。
「その1・一緒に寝ること」
「その2・いつも持ち歩き、自分の体温が卵に伝わるようにすること」

ベッドで一緒に寝るのは・・何とかなるだろう。
ベッドを壁際につければ、落とすことはない。
でも・・持ち歩くのは・・ちょっと。

無理だっ!
抱えて歩くのは無理だ・・・・ポケットに入る大きさならよかったのに。

早く草原に出たい。薬草リキュールに入れる薬草を探したい。
新芽が出るこの時期でないと、毒が出てくる薬草もある。
もし、抱えて歩けば、落として割れるかもしれないし・・・
割れたら大変なことになる。
クラリスは悩んだ。

そして、ベッドにある毛布を卵にすっぽりかぶせた。
「これでよし!」
クラリスは薬草を入れるかごを持つと、部屋から急いで出て行った。


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