「桜は?」
「また御影さんを連れまわしているようです。」
「なんと・・・御影もいい年だ。いたわらないとな。お転婆は咲菜に似たのだな。」
「そんなことはありません。あら?秀は?」
「さっきまで私のそばに・・・ん?どこへ行った?」
『まさかっ!!』

慌てて城の外へかけていく。

「姫様、皇子様、どうか降りてください」
御影さんが大きな木の下で両手を広げて上を見上げている。

やっぱり・・・


するとそこへ大きな体が近づき、両手を伸ばす。