土曜日の朝。
理仁の部屋のインターホンを鳴らす。
学祭の日とは違って、すぐに完璧な理仁が顔を出した。
「今日は早いね」
おはよう、よりも先にそんな言葉が出た。
「だってずっと行きたかったとこだもん」
そう答える理仁の首には、かなり立派な一眼レフのカメラ。
A4がすっぽり入る大きめのリュック。
ガチ。
ガチだ。
「え、そのバッグの中、何入ってんの」
「図鑑と、メモと、どう回るかの地図と・・・」
出てくる、出てくる。
若干ひいてる私に気付く。
「いつも水族館行く時はこのセットなの」
理仁はそう言って鍵を閉めた。
歩いて駅まで向かう。
大学まで行くことはたくさんあれど、街の方に出るのは完全プライベートでは初めてだ。
前に行ったのは、送別会のプレゼントの買い出しとか。
でも今日はデートだ。
ちなみに今日も私はスカートにした。
パーカーに、花柄のフレアスカート。
勝田エリーのデート服には遠く及ばないかもしれないけど、私なりの精一杯のデート服だ。
ちょっとは、可愛いって思って欲しい。
そう思ってる私の隣で、理仁は水族館の年パスを発行しようか悩んでいる。
理仁の部屋のインターホンを鳴らす。
学祭の日とは違って、すぐに完璧な理仁が顔を出した。
「今日は早いね」
おはよう、よりも先にそんな言葉が出た。
「だってずっと行きたかったとこだもん」
そう答える理仁の首には、かなり立派な一眼レフのカメラ。
A4がすっぽり入る大きめのリュック。
ガチ。
ガチだ。
「え、そのバッグの中、何入ってんの」
「図鑑と、メモと、どう回るかの地図と・・・」
出てくる、出てくる。
若干ひいてる私に気付く。
「いつも水族館行く時はこのセットなの」
理仁はそう言って鍵を閉めた。
歩いて駅まで向かう。
大学まで行くことはたくさんあれど、街の方に出るのは完全プライベートでは初めてだ。
前に行ったのは、送別会のプレゼントの買い出しとか。
でも今日はデートだ。
ちなみに今日も私はスカートにした。
パーカーに、花柄のフレアスカート。
勝田エリーのデート服には遠く及ばないかもしれないけど、私なりの精一杯のデート服だ。
ちょっとは、可愛いって思って欲しい。
そう思ってる私の隣で、理仁は水族館の年パスを発行しようか悩んでいる。