澄み渡った青空に、ピカピカと輝く太陽。

快晴の今日は球技大会当日。
絶好のお天気だ。

中間テストに向けてもくもくと集中していたら、あっという間に時間が過ぎた。

遥斗くんとはあれから挨拶を交わす程度で。
たくさん話せたあの日が懐かしい。


マンション内で会うこともないし、席も離れているし。

それでも遠目から見ては、勝手に幸せをもらっている。

…今日ももちろん、そのつもり。

これから始まる男子バスケは1番の楽しみ。
想像するだけですでに楽しい。



「星野さん」

「遥斗くん」


体育館に向かう途中、頭に浮かべていた彼が走り寄ってくる。

ドキッとしてその場に足を止めた。

思わず目を細めたのは陽の光が眩しかったから。…じゃなくて、満面の笑みを浮かべた遥斗くんが眩しいから。