――端的に言うなら、イケメンその四とでもしようか。前下がりに切り揃えられたヘーゼルナッツ色の髪に、モノクルの奥に覗くまっすぐな青紫の瞳。騎士であるアランと同じく体格はいいが、聖職者なのか、詰襟の白装束を着ている。

 王子に騎士に侍従に、今度は何だ!? そのようにアリギュラが構える中、第四のイケメンは胸に手を当てて恭しく告げた。

「私は聖教会の者です。本来なら我ら教会が聖女様を保護し、ただちにこの世界についてご説明差し上げるべきところ、お迎えが遅くなってしまい申し訳ありません。行きましょう、アリギュラ様。私が、色々とご説明させていただきます」

「っ、おぬし、わらわの名を知っておるのか!?」

 名前を呼ばれ、アリギュラはぎょっとして目を剥く。するとイケメンその四ら、胸に手を当てたままにこりと微笑んだ。

「もちろん存じておりますよ。聖女様を召喚したのは、我ら聖教会ですから」