「失礼しまぁす……」


体育教官室のドアを開けようとした。

だけどほんの数センチ開いたところでその手が止まった。


それは部屋の中から漏れてきた先生の声のせいだった。



「アッ……ヤマジッ……そこッ……」


ヤマジ君は先生のその言葉にクスクス笑ってる。

まるで先生が困っているのを楽しんでいるかのように。


「ハァッ……どうしたんや? ……今日はいつもより……積極的やな」


「ええ。サッサと終わらしちゃいましょうよ。オレ、今日は本気でイカせてもらいますから」


「ひどっ……ヤマジは意地悪やなぁ……」


「ふふふ……」