目覚ましの音が聞こえる

ジリジリとしつこい音

消そうと手を伸ばすと

体が重くて驚く

やっと目覚ましの音を消すことができた

目を開けると

カーテンの隙間から

淡い光が見えた

あぁ今日も朝なのかと

意味のわからないことを思う

体は相変わらず重くて起き上がれない

だるいなぁ

なんて思っても時間は過ぎていく

あぁ起きなくちゃ

起きないと始まらない

なのに始まってほしくないと思ってしまう

朝が嫌いだ

だるくてだるすぎる朝が

どうも好きになれない

今日という日が始まる朝は

来てほしくなくても来てしまう

足に力を入れてベットの上に座る

やっとの思いで座ったが

すぐにベットに倒れてしまう

あぁ行きたくないんだな

この一歩が踏み出せないんだな

弱いんだ

どうしようもなく弱いんだ

頑張れ

ってよく言われるけど

どうして頑なに張らないといけないの?

つらいよ

苦しい

頑張れが一番苦しい

十分頑張ってるんだよ

これでも

だから頑張れなんて言わないでほしい

カーテンから漏れる淡い光を見て

ひと粒の涙がこぼれた

それから止めどなく溢れる涙

なんで朝から泣いてるのだろうか

あぁ朝よ  

なぜ

苦しいのにつらいのに

生きているのだろう

朝を迎えるのだろう

もう一度深く掛け布団をかぶる

お母さんが呼ぶ声がする

きっと心配してるんだろうな

それでもこのベットから降りることが

どうしても怖いんだ

カーテンを開けて眩しい光を見ることも

人と楽しく話すことも

苦痛でしかないんだ

あぁいつからこんなになったんだっけ

世界はいつだって変わりゆくのに

変われない自分が嫌い

あぁ朝よ

どうしたらいい?

そうだよね

わかってる

起きればいいんだよね?

それが簡単にできたら

こんなに苦しくないのにな