そして、数日が経ち…


いよいよ運命の日がやってきた。


何だかとても緊張するけど、新しいスタートが雲一つない晴天の日で良かった。


ふんわりと吹く風も気持ち良い。


別荘からバス停までは徒歩約5分。


荷物が多いだろうから、メールのやり取りをしながら、バスの到着に合わせて迎えに行くようにした。


いつもと同じ道を歩いてるのに、私の心は軽やかに弾んでいた。


いったいどんな子がやってくるのかな?


これからしばらく一緒に生活するんだから、やっぱり楽しくて明るい子がいいな。


若い子達とたくさんおしゃべりもしたいし。


あと、キツい子よりは優しい子の方がいいな…


なんて、いろいろと期待に胸を膨らませてしまう。


バス停に着くと、すぐに目の前にバスがやってきた。


ちょっとドキドキする。


1番最初に到着したのは女の子。


見た瞬間に、そのキラキラした可愛さに驚いた。


『こんにちは。ひなこちゃんね』


ここで降りたのが1人だけだったからすぐにわかった。


『お世話になります。よろしくお願いします』


矢野ひなこちゃん、19歳。


近くの大学に通う学生さんだ。