ようやく、カイの性欲を満たしたみたいで、もうお日様が照っているというのに、彼は私の横で眠っている。

「もう、すっごい体力。」

あまりにも激しすぎて、お姉さん腰が砕けそうになったわよ。

そうだ。シャワーとか、この部屋にあるのかな。

私はバスタオルを巻いて、部屋の中を見回ろうとした。

その時だった。

部屋のドアが、少しだけ開いていた。

「……全く、相手は料理人だって言うじゃないか。」

「ええ?それで皇帝陛下の相手に?ただの愛人じゃないの?」

「どちらにしても、早く部屋を出て貰わないと、こっちの仕事が滞るわ。」

私は静かに、ドアを閉めた。


昨日の夜、カイの夜の相手が私だって事は、皆に知れ渡っているのかな。

そうだとしたら、私はどんな顔をして、この宮殿にいればいいのだろう。