付き合うことになってから心なしか叶斗の甘さと意地悪さがもっと増したような気がする…。



そんなある日の夜のこと。




「心桜、ホラー見よ」




お母さんがお父さんと出かけてしまって今家には叶斗と私のふたりっきり。



いつも休日は家に来てくれて今日も叶斗が遊びに来てくれたのだけど…



「やだ…っ」


「なんで、いいじゃん」



意地悪な笑みを浮かべて言う叶斗は確信犯だ。



私が怖いの無理なこと知ってるのに…




「絶対に見ないもん…っ」



「心桜は俺に1人で見ろって言うの?」



「うん…」



わざと悲しそうな素振りをしながら言う叶斗に頷く。