体育祭が終わって1ヶ月が経ち、学校も夏休みに入った。
「じゃ、行ってくるね!」
「ん?どこか行くの?」
「友達と遊びって昨日言ったじゃん!」
「そうだったな!行ってらっしゃい!」
なんて嘘。
ごめんね、お父さん。
膝上から下が透けて見える白のロングワンピースに、茶色のベルトを付けて。小さめのショルダーバッグを持って出掛ける。
日焼け止めクリームもちゃんと塗って、麦わら帽子も被っているから焼ける心配は無し!
向かう場所は、亮龍会が絡む事件現場。
嶺亜くんから有力な情報をもらってからは、まだなんの手掛かりもなし。
ーーチャラリララン。
私のスマホからメールの受信音がなる。