「桜,準備できた?」

眩しすぎる朝日に顔をしかめながら返事をした。

「うん,できたよ。」

「それじゃぁ,行きましょう。」

あの日はひとまず家に帰って,お母さんと話した。

どうして受けたくないのかって散々聞かれたけど,私は罪のことは絶対に話さなかった。

お母さんに話したらきっと,いや,絶対桜のせいじゃないわよって言われてしまう。

私は幸せにはなってはいけなくて,甘やかされてもダメ。