ケータイ小説 野いちご

ねえ、知ってる?【上】

① 出会いと始まり
「笑顔でいなよ」




「そういえば苗って彼氏とかいないの?」


「えっ・・・い、いないよ~・・・・・・」


 入学して一週間。


 私たちは大学に通うことにも慣れてきていた。


 陽十香の最寄り駅から合流して一緒に登校するのがお決まりだ。


 それにしても、一限の日は眠たいなあ・・・。

 
 高校よりも距離が遠いため、ほとんど毎日早起きで週末が待ち遠しい。


「陽十香は?」


 陽十香はいつもキラキラしているし、可愛いし、絶対いるよなー・・・。
 

 聞かれたついでに何気なく聞き返した。


「あー・・・・・・。大学生になるまえに二年付き合ってた彼氏と別れてからはいないよ」


 そう言って笑った陽十香の表情が、いつもとは違うことに気が付いた。



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