朝、学校に行く準備を済ませた私は家を出ると、すでに悠くんが待っていた。


「悠くん、おまたせ!」

急いで悠くんのもとへと駆け寄る。
こうして朝は待ち合わせをして、駅まで一緒に行くのだ。


「ん、じゃあ行くか」
「うん!」

いつものように、ふたり並んで歩く。


「そういえば今日、悠くんも私の家でごはん食べるんだよね!」


昨日の夜にお母さんから話を聞いた。
どうやら悠くんパパが出張で、ママは飲み会のため遅くなるらしい。

普段から家族ぐるみで仲良しのため、私と悠くんのどちらかが家でひとりになる場合、いつも相手の家族にお世話になるのだ。